サーフィン中にクラゲを見たり、刺された経験のあるサーファーは多いでしょう
クラゲに刺されると、痛くて楽しいサーフィンが台無しになってしまいます。
今回はクラゲが発生する時期と刺されないための対策、また刺されてしまった場合の対処方法について解説します。
この記事の内容
1.クラゲの発生する時期
クラゲの発生時期は水温、気温、ポイントにより異なってきます。
クラゲが多く発生する水温が、27℃以下と言われています。お盆の時期を過ぎるとクラゲが出るといわれる由来はこの水温が丁度クラゲに快適な水温の場合が多いからでしょう。
実際は6月下旬から9月頃までクラゲが出てきます。水温だけでなく、南風が強く吹く日が続くと風に乗ってクラゲが流されてきて、水温が高くても低くても発生することもあります。
6月下旬ころから9月頃まではクラゲがいると思って間違えないでしょう。
2.クラゲの種類
日本で目撃するクラゲは何種類かあります。
特に刺された場合に傷みがひどかったり場合によっては命の危険もあるクラゲ、また海で見かける代表的なクラゲについて紹介します。
2-1.カツオノエボシ
細かく種別すると、カツオノエボシは、クダクラゲ目カツオノエボシ科に属しています。
クラゲと言ってもクラゲではなく、ヒドロ虫という小さな虫がたくさん集まって形成された群体です。その毒はかなり強く、最悪アレルギー反応を起こしアナフィラキシーショックまで起こす場合があり非常に危険です。呼吸困難に陥るケースも報告されています。
オーストラリアではブルーボトルと言われビーチに多くいる場合はビーチクローズまでします。
そこまで危険な毒性を持っているので注意が必要です。
もしビーチに打ちあげられて死んでいると思っても決して触ってはいけません。
2-1-1.カツオノエボシに刺された場合の対処
カツオノエボシは毒性がとても強く、刺された時の痛みも激しいです。
ビリビリと電気が走り、激痛に襲われます。慌ててその部分を手で触ると触った手もビリビリとして刺されます。
どうしても傷みが走ると慌ててその部分を手でこすり刺された部分に触手が巻き付いていると引きはがしてしまいます。本来は手で触らず、タオルを使ったり、ピンセットを使って取りたいところですが海の中でいきなり刺されるので難しくなります。
問題はそのあとの対処法です。
クラゲの毒は真水で洗ってはいけません。浸透圧の関係で毒がより回りやすくなります。
海水で洗い流すようにしてください。患部に刺胞がついていたら優しくタオルなどで取ってから海水で優しく流します。
傷みが続き、腫れがひどいようでしたら迷わず病院へ行ってください。
カツオノエボシの毒はお酢が逆効果になる場合もあるので安易に自分の判断でかけるのは危険です。海水で流し医師の判断を仰ぐようにしましょう。
2-2.ミズクラゲ
ミズクラゲは透明でふわふわと浮遊しているクラゲです。海で良く見かけることもあるでしょう。
ミズクラゲは多くの場合刺されてもさほど痛みを感じません。場所によってピリッとした傷みが走る程度です。刺された時には気が付かず後でみみずばれのようになり気が付くこともあります。
2-2-1.ミズクラゲに刺された場合の対処
ミズクラゲに刺された場合もできるだけ素手では触らずタオルなどで触手、刺胞を取るようにします。
その後、優しく海水で洗い流すようにしてください。やはり真水で洗い流すことはやめて下さい。
2-3.アカクラゲ
ちょっと、ごついクラゲで傘の部分が赤い模様なのが特徴です。触手もとても長く1~2m位あります。
ウェットを着ていてぶつかってくるとポコッ、ポコッと感じるくらいにしっかりとしたクラゲです。
刺されると強い痛み、熱いような感覚に襲われます。
ミミズばれになることも多く3~5日程度で治まってきます。
あまりにも痛かったり、呼吸などに違和感が出てきたら病院へ行くようにしましょう。
2-3-1.アカクラゲに刺された場合の対処
アカクラゲの場合も触手を素手ではなく、タオルなどで取り海水で優しく洗い流してください。真水は使わないように注意が必要です。
3.サーフィンでクラゲに刺されないために
6月下旬から9月頃までクラゲが発生しやすい時期になります。
一番刺されない方法がフルスーツなど肌の露出が少ないウェットなどを着て入ることですが、熱い時期は難しいですね。夏くらい身軽にサーフィンしたいものです。しかしクラゲに刺されてせっかく行ったサーフィンがそこで終わってしまうのはもったいないです。
真夏でもTシャツを着たり、ラッシュガードを着たり、スプリング、タッパーなどで少しでも肌の露出を減らせれば確率的に刺されにくくなります。
3-1.サーフィン中のクラゲ除けアイテム
薄着でサーフィンするときにクラゲから守ってくれるアイテムがあります。
顔肌に塗り、特殊効果でクラゲ被害を減らすことができます。持っていればクラゲが多く発生している時の安心アイテムになります。
3-1-1.クラゲよけ JELLYS GUARD SUN SCREEN
日焼け止めとして顔や体に塗ればクラゲから守ってくれます。
同じ日焼け止めを塗るなら、クラゲの多い時期は非常におすすめです。
3-1-2.SAFE SEA 日焼け止め くらげ除け ローション ADVANCE
クラゲはふわふわ浮いていて近づいてくる何かを敵と判断します。しかしクラゲの周りを泳ぐ魚などで刺されないものも存在します。仲間と認識させる特殊な成分でクラゲがよってきて刺されないというものです。塗り終わったら、10分程度時間を置いてから入水してください。
4.まとめ
海水が暖かくなってくると海にはクラゲが発生してきます。刺されたくはないですね。できる限り対策をすれば何もしないより刺される可能性は低くなります。
またクラゲに刺されてしまったら、真水で洗わず海水で洗うという事は非常に重要なので覚えておいてください。クラゲの恐怖に負けずオンシーズンのサーフィンを満喫してください。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。