サーフィンは波をつかみ、波に乗り、ボードに立ち上がり、波の斜面を滑る。
文章で書くと非常にシンプルで、簡単に感じてしまいます。
しかし、実際に経験してみると、まず、パドルで前に進むことすら難しく、
来た波をパドルで追いかけて、波に乗る。これが非常に難しいことがわかるでしょうか。
初心者は立ち上がることに意識を向けすぎてしまい、波に乗り切れないうちから立ち上がろうと
行動をしてしまいがちです。これは大きな間違いで、上達するまでに大変な時間がかかるとともに、
つまらなくなってしまいサーフィンを続けることすらやめてしまいます。
今回は、初心者サーファーが最短で、上達するための練習方法を解説いたします。
地道ではありますが、近道だと信じて実践していただくことをお勧めします。
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特に初心者向けに設計されているm-softシリーズは、テイクオフの練習中のサーファーにピッタリです。
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1.スープでパドル&波に乗る方法
ショートボードにあこがれて始めるサーファーも多いと思いますが、もし可能なら、最初のうちは、ファンボード、【6`6ft~8ftほどの】長めのボードを選ぶことをお勧めします。楽しみながら続けるためにも、波に乗りやすいボードを選んでください。
まず最初に練習してほしいのは、海に入り、波がすでに崩れている、スープ【ホワイトウォーター】のポジションで、地面に足をついた状態でよいので、岸側にボード、体を向けて、スープが来たら、
腹ばいでパドルを開始して波に乗る感覚をつかむことから練習します。←岸側 沖側→
波に乗れれば、そのままの腹ばいの姿勢で、波の力がなくなるまで、スピードを体感しながら進んでいきます。これが波に乗っているという根本的な事になります。
何度も、何度も波に乗り波に押されて乗っていくという感覚をつかんでください。
この時、確実に波に乗れる感覚をつかむまで立ち上がろうとしないことをがポイントとなります。
一日で20本~30本程度を目標に波に乗ってください。
少しづつ感覚がわかってくるはずです。
重視してほしいところは、波に乗る、波に押される感覚を体感するということです。
実際にやってみると乗っているときはかなり楽しいと思います。
初心者のうちにこの波に押され、乗っているという感覚を体で覚えることができれば、ボードに立ち上がることは、さほど難しいことではなくなります。
2.波に押されてからゆっくり立ち上がる練習
波に乗る感覚がわかってきたら、先ほどの要領で波に押され始めたら、ゆっくりと立ち上がってみましょう。はじめのうちはバランスを崩しますが、しっかり波に乗る感覚を体で覚えていれば、慌てずに波に押されてから立ち上がる動作に入ることができます。
波に乗りきるという初歩の練習がしっかりできていないとこの時に波に乗れていないうちから立ち上がる動作に入ってしまい、テイクオフを習得するのに大変な時間がかかってしまうでしょう。
もし、ファンボードなど、浮力があり長めのボードで始めていたとしたら、しっかりと波に押されて走ってからゆっくり立ち上がる練習ができます。
最初のうちは立ち上がると、波において行かれる事でしょう。
しかし何度も、この波にしっかり乗り切って、走り出してテイクオフ、これを行っていけば、急に立ち上がったまま走れるようになります。
3.スープからの素早いテイクオフ
スープから波に乗ることができ、ゆっくりと立ち上がり、波に乗り続けることが出来たら、次はスープから波に乗り、波に押されて走り出したら素早く立ち上がる練習をしていきましょう。
パドルで波をつかみ滑り出した瞬間に立ち上がります。走りだしてしばらくしてから立てるようになっているので、走り出した瞬間に素早く立ち上がることを意識します。
始めのうちはどうしても波において行かれてしまうでしょう。その場合は、一つ前に戻り、波にしっかりと乗り切って走り出して少ししたら立ち上がるところに戻り、走り出しの感覚をつかんでください。
何度も練習していくうちに、波に押された瞬間にふわっと浮かぶような感覚がわかるようになるでしょう。そこがテイクオフのタイミングです。とにかく数をこなして体で感覚をおぼえましょう。
波に押された瞬間にテイクオフできて波に乗り続けることができれば次はスープの練習は卒業して、いよいよ、うねり【波が崩れる前スープになる前の波】から波に乗る練習に移っていきます。
ここでしっかりとテイクオフを素早くできるようになっていないと、うねりからのテイクオフはより素早さが必要になるので、何度も何度も練習しましょう。
4.うねりから乗る練習
サーフィンは本来、波が崩れる前のうねりの状態の波をつかみ乗り続けることを目的としています。
先の話となりますが、ターンも基本的には一本の波に長く乗るために入れていきます。ターンなしでは長く乗り続けられません。
そこで基本的なうねりからのテイクオフを練習していきます。
スープになるポジションよりアウト【沖】に出て、まずは波が崩れるか崩れないかのポジションを取ります。この時できれば足のつく位置でスープでの練習と同じように岸側にボード、体を向けて、うねりの状態で入ってきた波をパドルをしてつかむようにします。今までとは違ったスピード感を味わうでしょう。
そのまま、波が崩れスープになったあたりでテイクオフをしてみて下さい。
スープから乗る場合よりスピードがつきテイクオフしやすいと思います。
ここではテイクオフの意識よりもうねりの状態で波をつかみ走る感覚をしっかりと身につけて下さい。波が来たらしっかりと力強くパドリングをして崩れる前に波に乗れるように、タイミングと感覚を練習してください。
5.うねりからのテイクオフ
うねりからパドルを開始して、しっかりと波に乗れるようになったら、次はいよいようねりからのテイクオフの練習をしていきます。スープで波に乗った瞬間のテイクオフを練習しているので、要領は同じです。うねりから波に乗った瞬間、走りだした時点でテイクオフを開始します。できるだけ素早く、かつボードの正確な位置に立ち上がることができれば、バランスを保ち安定したまま乗って行けます。うねりから乗るとスピードが出やすいので、比較的安定はしやすくなります。
テイクオフのタイミングが早すぎると、波において行かれてしまいます。遅すぎるとせっかくスピードが付いたにも関わらず失速してしまいます。うねりからのテイクオフは今後、サーフィンをしていくうえで常に必要になり、絶妙なタイミングでテイクオフできると上達もかなり早くなりますので、このセクションでのテイクオフ、タイミングをつかめるまで何度も練習してください。
このテイクオフでスピードを得てしっかりとボードの正確な位置に乗ることができるのが、今後の上達への最短ルートになります。先を急がずこのテイクオフのタイミングは何度も何度も練習しましょう。
6.まとめ
かっこいいライディングがしたい。早く横に行けるようになりたい。そのような気持ちは強くあるでしょう。しかし、しっかりと波に乗ることが、最もサーフィンにとっては重要になります。
波に乗れてないのにテイクオフの練習をいくら行っても、時間の無駄になります。よく初心者サーファーで、テイクオフの練習に意識が行き過ぎて波において行かれてるのにボードに立ち上がり喜んでいる方を多く見ます。それでは、上達までに遠回りをしているだけです。
まず波に乗りきることを体で覚え、次にテイクオフのタイミングを練習していく。この過程を順を追って行っていくことで、今後の上達には近道になることは間違えありません。
そのために、まずは、どんなに波が良くても混んでいるポイントでは波に乗る回数が減ります。
波が多少悪くても乗れる波があるのであれば、できるだけ空いているポイントを探し練習しましょう。
一回海に行った際に何本乗るか目標も決めて集中して練習することをお勧めします。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(@RYO89156276)です。