サーフボードのフィンセッティングにはいくつかあります。
ショートボードで代表的なのが3枚のフィンをセットするトライフィンです。
他にも2枚のツインフィン、1枚のシングルフィン、またシングルフィンに小さいサイドフィンを設定するシングルスタビなどがあります。
今回はフィンセッティングで注目度の高い4枚のクワッドフィンについて解説します。
この記事の内容
1.クアッドフィンについて
クアッドフィン、クワッドフィン、カタカナ表記にすると2通りで呼ぶ場合もあります。
英語表記でQUADですのでクアッドの方が近いでしょうか。
クアッドセッティングとは4枚のフィンをサーフボードにセットする方法です。
5フィンプラグが採用されているサーフボードなら、波の状況、気分に合わせて3枚のトライフィン、4枚のクアッドフィンと乗り味の違うセッティングで楽しむことができます。
2.クアッドフィンセッティングの特徴
クアッドフィンの特徴としてはボードの真ん中にセンターフィンがないので水の抜けが良く、抵抗が少なくなります。その分テイクオフが速い感覚があります。
波のパワーがなく、小波の時には特に実感できるはずです。またセンターフィンの抵抗がなくアップスで横に抜けていく時のスピードが速いです。4枚のフィンが波のフェイスに食いつき、リア(テール側)の2枚のフィンが軸になり安定したターンをすることもできます。
テイクオフの練習、横に走る練習、ターンの練習をしている初心者サーファーにもとてもおすすめでできるセッティングです。
ルース感も持ち合わせているので中上級者でもリッピング時のテールの抜けなどが非常に気持ち良いです。
3.クアッドフィンが向いている波のコンディション
クアッドフィンセッティングが向いている波はどのようなコンディションでしょうか。
基本的には、小波、パワーレスな波、トロく厚い波が向いています。
ボードのボトムでの水の抜けが良く、センターフィンの抵抗が少ないのでテイクオフが速く、トロく厚い波でもしっかり走ってくれます。
しかし、それだけではありません。クアッドのフィンの位置にもよりますが、近年掘れた速い波、チューブの波などでCTサーファーもクアッドセッティングで乗ることも増えています。
勿論プロの場合、ボード自体クアッドセッティング用に設計されているので5フィンプラグでのクアッドとは違いますがフィンがしっかりと食い付くのは同じことなので掘れた速い波でも試す価値はあります。
4.間違えてはいけないフィンのつけ方
5フィンプラグでフィンの付け方として、特に初心者サーファーで多いのがトライフィンにする場合にプラグの後ろ2個にサイドフィン、その間にセンターフィンをつけることです。
初心者サーファーならぶっちゃけ感覚的に気が付かないかもしれませんが、そうではないので注意してください。
5.フィンの選び方
5フィンプラグのボードを持っているならぜひ、クアッドにセッティングできるフィンも手に入れて下さい。
クアッドは初心者に向いていて安定的に波に乗れ、ターンの練習もしやすいです。
また中上級者でもクアッドセッティングで乗れれば楽しみ方の幅がかなり広がります。
トライフィンがあるならリアの2枚を購入すればクアッドにできます。
フィンを持っていなければクアッドセッティング用に売っている5枚セットを購入すればどちらも楽しめます。
5-1.FCS2 FIN エフシーエス2フィン AM Tri-Quad – PC/Aircore アルメリック
・アルメリックのシグネーチャーテンプレートフィン。
・この5フィンは、ボードの性能を自由にカスタマイズすることが可能。
・スラスターのセッティングでは、レイクしたサイドフィンが例外的なスピードとドライブを提供するとともに、小さめのセンターフィンがターンを通じてクイックリリースを提供します。
・クアッドのセッティングでは、バレルでのライディングやオープンフェイスでのスムースなカービングに最適です。
・話題の超軽量素材 AirCore を採用。より軽くスムースなテールアクションを可能にします。
価格的に高価なのがデメリットですがフィンの性能は最高です。
5-2.FCS2 クワッドNG EcoBlend ネオグラス エコブレンド
ネオグラス素材のFCS2フィン。
スタンダード素材で低価格、初心者サーファーにもおすすめできる、フィンセットです。
どのようなレベルのサーファー、どのようなコンディションでもフィットするフィンです。
5-3.FUTURE クアッド ハニカムコア
FUTUREのクアッドフィン。初めてフィンを購入するには最適なモデルです。
リーズナブルですが性能も充分。
注意点としてはバックフィンはセンターフィンタイプ(1/2インチ)です。
ボードによってバックフィンのタイプが異なります。
5-4.FCS2 FUTURE ENDOR FINS KS1 TRI-QUAD
ケリースレーターブランドのトライ、クアッドセッティング可能な5フィン。
FCS2 FUTUREとどちらも用意されています。
最高のパフォーマンスはもちろん軽量のため水に浮きます。
万が一海で落としても沈まないので回収も可能です。
6.まとめ
今回はクワッドフィンについて解説しました。
5フィンプラグのサーフボードを持っているなら、トライフィンセッティングだけでなく、ぜひ一度クアッドセッティングで試してください。走る速さ、波の取りやすさに驚くと思います。
近年プロサーファーも波の状況に合わせてクアッドフィンのボードを使うようになってきていることからもわかりますが以前のデメリットを克服してメリットだらけになっていることは間違えありません。サーフィンの楽しみ方も変わります。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。