サーフィンは危険が伴うスポーツです。自分ではルールを守って安全にサーフィンを楽しんでいても見えないところに他のサーファーがいたり、ルールー違反をしているサーファーと接触したり体のコントロールがききにくい海の中なので思わぬ接触事故が起きることがあります。
万が一接触を起こした場合の責任と、弁償の必要性またご自身、他のサーファーを守るための保険について解説します。
この記事の内容
1.クラッシュ 接触事故の責任と弁償
サーフィンには安全に気持ちよく楽しむための最低限のルールがあります。
まず、前乗りしない、ピーク優先、ライディング中のサーファー優先などがあります。
このルールにのっとって接触事故の責任が変わってきます。
しかし、ドライブレコーダーなどもなくお互いの言い分だけでの話し合いになるので落としどころが非常に難しいのも事実です。またライディング中のサーファー優先といってもパドルアウトしてくるサーファーでどうしてもよけきれない場合もあります。そんな時はコントロールしやすいライディング中のサーファーがよける必要もあります。
とにかく自分が前乗りしたり、うっかりルール違反をしてしまった場合は素直に気持ちよく謝ることが第一です。
また明らかに自分のルール違反で接触事故を起こしてしまった場合も謝るのは基本です。
よっぽどのクラッシュでない限り、多少ボードに傷がついたとしても謝ることで解決することも多くあります。他のサーファーのルール違反で自分がクラッシュされても基本は許すことを心がけて下さい。誰もわざとクラッシュしようとは思っていません。
2.クラッシュしてしまった場合の対応
自分のルール違反がもとで相手にけがをさせたり、ボードを壊してしまった場合弁償、また補償が必要になってくる場合もあります。
ボードのリペア代金をその場で請求されて妥当な金額であるならそこで支払って解決することも必要です。
怪我などの場合は必ず連絡先を交換してください。治療費の支払い、後遺症などが残ることもあるので必ず行ってください。
必要ならその場で救急車を呼ぶことも必要になります。わざとでないにしてもけがをした人間を放っておくことは絶対にやめましょう。
上の関連記事でおおよそのリペア代金の目安を書いているので確認してください。
3.サーフィン中の事故を防ぐために必要な事
サーフィン中の事故で多いのがやはりライディング中のサーファーとパドルアウトしてくるサーファーの接触です。
ルール上はパドルアウトしてくるサーファーがよけるのですがタイミング的に難しい場合はライディング中のサーファーがよける必要があります。
波はまだまだ、たくさん来ます。その一本をプルアウトしても、クラッシュしてその日一日を台無しにするよりは良いはずです。危険な場合は必ずルール外でもよけましょう。
また、あまりにも混雑しているポイントではなるべく入らない方が良いでしょう。
接触事故が起こるのは混雑しているポイントが圧倒的に多くなります。レベル差があるサーファーもたくさん入っているので危険が伴ってきます。
サーファー同士の心遣いがあれば事故は相当数減ります。
お互いに危険な場合は無理しないことが何より重要です。
4.サーフィン事故に備える保険について
サーフィン中の事故のために備えられる保険もあります。
掛け金もそう高額ではないので自分のためにも入っておくことをおすすめします。
4-1.NSAサーフィン賠償責任保険
NSA(日本サーフィン連盟)の会員になることで自動的に加入となる保険です。
NSA会員とは、サーファーの皆様に、より充実したサーフィンライフをお送りいただくために、NSAが提供する会員制度です。
年会費
●NSA会員:正会員 大人 5,000円(税込) 小人 3,000円(税込) 【大会にたくさん出場したいサーファー向け】
●オープン会員 3,500円(税込)【安心してサーフィンを楽しみたい方向け】
どちらもサーフィン賠償責任保険(団体総合生活補償保険個賠型)に自動加入となります。
●補償内容
サーフィン中の偶然な事故により他人をケガさせたり、他人の物を壊したり※したことにより法律上の損害賠償を負担した場合、1事故につき3000万円を限度として損害賠償金をお支払いします。支払限度額3000万円(対人賠償と対物賠償の区別はありません)
相手への補償のみですが年単位で考えると安い金額なので安心のために加入しておくことをおすすめします。
NSAサーフィン賠償責任保険
4-2.波伝説保険
サーファーにはおなじみの波伝説のサーファー向け保険です。
掛け金も年間3,720円とリーズナブルでこちらは自分の怪我にも対応してくれるのがうれしいです。
●ご自身がケガをして入院を伴う手術や通院をしたとき
●他人にケガをさせたり、他人のモノ(サーフボード等)を壊してしまい、法律上の損害賠償責任を負ったとき
●被保険者がケガをして継続して14日以上入院し、家族が病院へ駆けつけたとき(救援者費用付きプランをご選択の場合)
に保険金をお支払いします。詳しくは重要事項説明をご確認ください。
波伝説保険
この他に民間の保険会社にもサーファー向けの保険はあります。
価格と最低限必要な補償内容で考えると上の2つで充分です。
もし、もっと充実した保険が欲しいならば調べることをおすすめします。
5.まとめ
今回は海でのクラッシュ、接触事故について解説しました。
ルールを守って、無理せず譲り合いの気持ちをもってサーフィンをすることで、接触事故はかなりの数減るはずです。お互いの心遣いを忘れずにサーフィンを楽しみましょう。
また、事故が起こってしまった場合のサーフィン保険に加入することをお勧めします。
サーファーならNSAの会員になっておくことも良いのではないでしょうか。モチベーションアップにもつながります。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。