アルメリック独自の技術スパインテック。乗り味もフレックス性を追求しているだけあり、PUに近いEPSボードとして人気です。ストリンガーの代わりに新素材スパインテックをEPSフォームに溝を掘り埋め込んでいることがその名称の由来です。そんなスパインテックのサーフボード、リペアはどうしたらよいのでしょうか?今回はスパインテックのリペアについて解説します。
この記事の内容
1.早めにリペアを心がけましょう
スパインテックに限ったことではありませんが、サーフボードは表面が割れたり、壊れたりした場合できる限り早めのリペアが必要になります。割れた箇所からボードに海水が入ってしまい、中の素材PU、EPSなどが水を吸ってしまいます。そのまま放っておくと水を吸った箇所がぶよぶよになってきたり、弱くなり、さらなる破損の原因になります。割れた個所を発見したらできるだけ早めにリペアするようにしましょう。すぐに対応できない場合は、コンビニ、ホームセンターなどで売っているキッチンテープ、アルミテープなどで応急処置をして水の侵入を防ぎましょう。
2.スパインテックのリペア方法
スパインテックのリペアは基本的にはEPSボードのリペアと同じ方法で対応可能です。表面に数センチ程度の傷、ワレの場合自分でもリペア可能です。EPS用のエポキシソーラーレズを購入して表面を紙やすりで少し削り、キズ部分を平らにします。そこにリペア材を塗り。紫外線を当てて硬化させます。イメージ的にはパテ埋めという感じです。
ソーラーレズは放っておいても硬化しません。必ず紫外線ライト、もしくは太陽光にあててしっかりと硬化させるようにしてください。
硬化したらリペア箇所を再度、紙やすりで削り平らにします。リペア箇所が滑らかでなく尖ったまま、ギザギザのままだと、触れた時に肌が切れたり、最悪ウェットが切れてしまう場合があるので、仕上げはすべすべになるようにヤスリがけをしてください。
3.大きな破損の場合の見積もり
小さな傷、破損の場合は自分でリペアすることも難しくはありませんが、パテ埋めでは難しい大きさ、キズというより壊れたと表現できるような場合、またノーズ折れ、陥没などの場合はリペアショップ、購入したサーフショップなどに依頼してリペアするようにしましょう。
リペアする店にもより異なりますが、今まで私がリペアした時のおおよその見積もりを記載します。
ここからはわかりやすく破損という表現ではなくボードの怪我として記載します。
3-1.ボード怪我が軽い場合
3cm四方程度の怪我 1,000円~2,000円
8cm四方程度の怪我 3,000円~4,500円
12cm四方程度の怪我 6,500円~8,500円
3-2.ボード怪我が重い場合
ノーズが折れた場合
これは折れた位置、折れ方によりかなり変わりますが、ノーズから10cm~20cm位でパコっときれいに折れていた場合。 8,500円~10,000円
フィンボックスの破損
フィンボックス自体の交換が必要になります。フィンボックスの部材代金+リペア費用で、
10,000円~1,2000円
これら見積もりは基本的にPU素材、リペアにカラー塗装などの特殊加工をしない場合の金額になります。
中の素材、フォームが水を吸っている場合などこれに追加でプラス料金がかかってしまうので、怪我を負った場合は早急な応急処置、また早急にリペアに出した方が良いです。
4.スパインテックの見積もり
上記の見積金額はPUボードの一般的なリペアをを施した場合の金額になります。
スパインテック、EPSの場合はこの金額におおよそ30%~50%上乗せになる場合が多いです。この理由に、通常のポリエステルレジンよりもエポキシレジンは倍以上の金額がするという事です。お店で見積もってもらい高いと感じてもエポキシレジンをつかう、EPSボード、スパインテックはそのために高額になりやすいことを覚えておきましょう。決して足元を見られているわけではありませんのでご安心ください。
5.まとめ
スパインテックのボードでもリペアは可能です。簡単な傷のような場合は自分でリペアすると安く仕上げられます。大きなけがの場合はPUボードのリペア費用よりも、どうしても高額になってしまいます。ボラれてるわけではないのでご安心を。
どうしても高額になってしまう分破損には充分気を付けたいですね。周りをしっかり見てサーフィンをすることにより、無駄なクラッシュも防げますので余裕をもってサーフィンするようにしましょう。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。