ネックベアード2ラウンドテールが日本限定モデルの理由

こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。

反則系サーフボードの代名詞、ネックベアード。
初代ネックベアードから2021年8月現在3代目、ネックベアード3まで発売されています。
それぞれに特徴があるもののさらにバージョンアップされています。
もともとのネックベアードの特徴のテール。初代ネックベアードが出た当時かなり驚かされたのがチョップテールというボードをぶった切ったようなテール形状でした。斬新なテールで好き嫌いが分かれる部分でもありました。いざ乗ってみるとこのチョップテールがターンのきっかけ、きれを生みチョップテールの角にあたる部分が支える点となって急激なターンが可能でした。
厚みもあり浮力があるのでテイクオフもめちゃくちゃ早いです。しかしただボリュームのあるだけのボードとは違いコントロール性、スピード性もありすごく楽しいボードです。

初代ネックベアード
ネックベアード2
ネックベアード3

1.ネックベアード2ラウンドテール

ネックベアードで賛否が分かれたチョップテールですが、2代目ネックベアード2で採用された基本のテール形状はラウンドスカッシュテールでした。ラウンドスカッシュテールに変更されてより細かなコントロール性能が向上しました。
そしてネックベアード2ラウンドテールが日本限定でモデルとして発売されました。
通常はカスタムオーダーで対応していましたが、日本限定のモデルとしてラウンドテールがつくられています。
なぜ日本限定モデルなのかというと、日本の波はパワーレスで、トロイことも多くそのためより波の力が拾えてスカッシュテールよりもスムーズなターンが可能なラウンドテールモデルが設定されたのでしょう。ネックベアードの良さテールの広さはさほど削らずにラウンドテールとなっているのでテイクオフの速さも勿論健在です。
まさに日本のビーチブレイクに最適なモデルです。

2.テール形状について

テール形状が変わると何が変わるのか?
それぞれのテール形状の特徴について解説します。
今回は細かなテール形状は省きわかりやすく基本的なテール形状のみに絞ります。

2-1.スカッシュテール

スカッシュテールはテール部分に角がありカットされたような形状になります。

スカッシュテールはテール面積が大きくなるため、波からのパワーを拾いやすく、スピード性に優れ、テール幅が広く取れる分ボード自体の安定性もあります。角もあるのでテールコントロール時の反応がとてもよく、素早いターン、スピードに乗ったライディングができます。

絵がへたくそですいません。。。

2-2.ラウンドテール

ラウンドテールは丸みを帯びたテール形状です。ターン時の回転性が非常に良いです。スカッシュに比べるとテール部分の面積が少なくなるので安定性は多少劣ります。また面積が少ないので滑り出しも多少劣ります。しかしターン性が向上し切り返し、抜けるようなスライド感のあるターンが可能で波の展開の速い日本のビーチブレイクにはマッチしています。再度注目されてきているテールです。

2-3.スワローテール

スワローテールをは燕の尾からとったネーミングでその名の通りテール部分が二つに割れているデザインです。フィッシュテールとは切れ込み部分がカーブを描き丸みを帯びているものといったところでしょうか。スワローテールは直線的に切れ込んだ形状を指します。

スワローテールはテールが2つに割れているので、水抜けが良く抵抗が少なくなるためルースなコントロール性を生み出します。テールに角があるので始点となりクイックなターンも可能です。またテールコントロール時に沈みやすいのでパワーの無いサーファーにもお勧めのテール形状です。フィッシュテールなどは小波のパワーレスな小波用ボードに採用されている理由もこのレスポンス性にあり、クイックにターンができるからです。

3.まとめ

今回はネックベアード2ラウンドテール、日本限定モデルについて解説しました。テール形状でサーフボードの性能は大きく変わります。ラウンドテールは基本的に大きな波で大きなマニューバーを描くのにあっているテール形状とされてきましたが、近年見直されトッププロの多くがラウンドテールモデルを併用して使用しています。今後ラウドテールはさらに進化していくことでしょう。一度乗ってみるとターンの回転性に満足するでしょう。