仲間と一緒に海に入りサーフィンするのも楽しいですが、サーフィンの素晴らしいところは一人で海に行っても充分楽しむことができる点です。
チームスポーツだと、人数が揃わなければゲームはできません。サーフィンの場合、仲間といても波に乗るのは一人だし、ゲッティングアウトしている時も一人です。
人とスケジュールを合わせなくても一人で満足するまで楽しめるスポーツです。
しかし、初心者サーファーはどうでしょうか?
一人で入っても大丈夫でしょうか?
今回は初心者サーファーが一人でサーフィンするときの注意事項、また一人で問題ないレベルについて解説します。
この記事の内容
1.初めてのサーフィンは1人でもできるのか?
初心者サーファーが1人でサーフィンをすることについて考えた場合、初めてサーフィンをするのであれば、絶対にダメです。
ルールも、やり方も、海の危険性も知らずに1人で入ることはあり得ません。
初めてであれば、中上級者のサーファーと一緒に海に行って、ルール、方法を必ず教わるようにしてください。
周りにサーファーがいなくて、でもどうしても始めてみたいなら、サーフィンスクールに入るようにしてください。
サーフィンを始めるには、この2通りしかありえないと言ってもいいでしょう。
何回かスクール、または中上級者に教わって、ルールなどを理解できていれば一人で行くことも可能になります。
2.一人でサーフィンに行かれるレベル
全くの初心者サーファーは一人で海に入ることは避けて下さい。
ではどの位のレベルになれば一人で海に入って練習しても大丈夫なのでしょうか?
一人サーフィンをするためにはパドル力、知識が重要になります。
海に一人で入る場合の安全対策と注意点について一つずつ解説します。
2-1.パドリングで、アウトまでゲットできる
基本的な事として、パドルで一人でアウトまでゲットできる必要があります。
足の着くインサイドで練習するからパドル力が無くても大丈夫なのではなく、入る日によって異なるコンディションでアウトまでゲットできるほどのパドル力が無ければ、不慮の事故、流されたりした場合に対応できないので入るべきではあません。
2-2.ドルフィンスルーが形だけでもできる
アウトへ出ていくために必要なのがドルフィンスルー【ダックダイブ】です。
崩れてきたパワーのある波の下へボードと体を沈めて頭の上に波を通過させるテクニックです。
ドルフィンスルーはなかなか奥が深いテクニックです。完全にできるまでには相当な経験が必要になります。
最低限ドルフィンスルーの方法、形だけでもできていなければ一人サーフィンは控えて下さい。
2-3.危険を察知する感覚をもってサーフィンできる
今後サーフィンをしていく上で非常に重要ことになります。
海に入っている以上、危険を察知して、無理をしない、危なければすぐに上がるといった感覚は大切になります。自分のことは自分以外守れません。
例えば、雷の音が聞こえてきり、急に風が変わったり、強風になってきたら上がる、異様な流れを感じたら上がるなど危険察知能力を高めなければなりません。
2-4.リップカレントからの脱出方法を知っている
これも知識になりますが、リップカレント【離岸流、アウトへの流れ】脱出方法を知っていることも危険を回避する重要な要素です。
リップカレントとは岸から、沖への流れです。
流れに乗ってしまうと、あっという間に沖まで流されてしまい、パドル力があってもなかなか戻ることができなくなります。
その場合は岸に無理に戻ろうとせず真横にパドリングして、まずリップカレントを抜けるようにします。しばらく真横にパドルすればリップカレントを抜けて岸までパドルで戻れる可能性が高まります。必ず、いざという時のために頭に入れておきましょう。
日本ライフセービング協会リップカレントについて
3-5.パドリングでアウトから岸まで戻ることができる
ゲットすることができて、サーフィンしているうちに波のピークが変わってきたり、移動しているうちに、よりアウトへ行っている場合も良くあります。
アウトにいるときに必ず波が止まっても、パドルで岸まで戻れるかを常に意識しているようにしてください。
アウトから岸までの距離はコンディションによって異なるので戻る自信がない場合は一人サーフィンは避けて下さい。
4.その他の注意点について
一人サーフィンが可能か否かは、サーフィンの技術面の問題ではありません。
いままで解説した内容を最低限クリアしていなければ一人サーフィンは避けるようにしてください。
サーフィンでテイクオフができる、アップスができるというレベルではなく、パドル力、知識が無ければ危険が伴います。
また一人サーフィンの注意点として、
①人の入っていないポイントには入らない。
人の入ってないポイントで、何かあっても誰も見ていません。絶対に避けましょう。
②ゲットできないコンディションではインサイドとはいえサーフィンをしない勇気をもつ。
波が大きかったり、流れがあったりして自力でゲットできないコンディションでは、
インサイドでも入らない。流されてしまっても対応できないコンディションです。
5.まとめ
今回は一人サーフィンについて解説しました。
サーフィンは一人でも楽しめる素晴らしいスポーツ、趣味です。
しかし危険とも隣り合わせです。経験の多い中上級者は、危険を理解して一人でサーフィンをしています。初心者サーファーのうちはできれば何人かで入る、スクール経由でサーフィンをすることをおすすめします。
仲間とスケジュールが合わなかったり、どうしても一人で、こそ練したい気持ちもわかりますが、最低限のパドル力と知識を持って行うようにしてください。
決して無理をしてはいけません。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。