冬の海での危険について 快適にサーフィンするための注意事項

こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。

冬の海でのサーフィンは夏から比べるとかなり空いています。 冬用のアイテムさえしっかり準備すれば たくさん波に乗り上達するチャンスでもあります。
しかし水温も気温もかなり低くなっており、冬ならではの注意しなければいけない点も知識として持っていなければ危険な事もあります。今回はサーファーなら最低限しっておきたい冬の海での危険、注意点について解説します。

1.体温の低下には注意が必要

水の中では空気中のおよそ25倍もの速さで体温が奪われていくそうです。冬の海ではしっかりとウェットスーツを着て保温を行いながらサーフィンしなければいけません。
冬場の水温10度以下から16度くらいの場合ウェットなしでは2時間かからずに危険な身体状態に陥ってしまいます。さすがにウェットなしで冬のサーフィンをするサーファーはほとんどいないと思いますが、ウェットを着ていてもやはり冷たい海では体温の低下は起こります。

1-1.低体温症に注意する

低体温症とは体から体温が奪われていき、深部体温が低下して起こります。(ハイポサーミア)
体温調整ができなくなった状態を指します。

冬に海に入っていて、足先の感覚がなくなったり手の感覚じんじんしたり、経験されてはいないでしょうか?私も足先の感覚はよくなくなるように感じます。これは体温の低下が起こっているサインで頭部以外の血管が収縮して手足への血流を減らし深部体温の維持を優先させている体の現象です。血流に変化が起こり足、手への循環が減っているために感覚がなくなってきたり、しびれているような感覚になります。すでに冷えてきている証拠です。

これを超えると体が震えてきます。震えによって体温を上げようとしています。冷たい海の中でなんとなく眠くなってくることはありませんか?これは非常に危険な状態です。私自身もしっかりとしたウェットが購入できなかった若かりし頃、何度か海の中で眠くなってきたことがあります、この時は知識もなかったので深刻には考えていませんでしたが、今思えばヤバい体の状況だったようです。
低体温症の危険な状況では急激な眠気に襲われるそうです。防止策としてはなるべくボードに座っている時間を短くして、多くの波に乗り、運動によって体を冷やさないようにする。また1ラウンドを短時間で集中して行うことも重要です。

1-2.低体温症の症状

血管収縮が起こり、手足の感覚がなくなってくると、続いて震えが発生してきます。
この状態は深部体温を上げようと体が行っている状態なので体温のコントロールはできている状態です。震えを感じたら一回海から上がり、しっかりと体を温めるようにしてください。

これを超えてくると震えと血管収縮がおさまり血流が通常の状態に戻り一時的に気分が良くなります。あれ、寒くなくなったから大丈夫だろう、ではありません。これは非常に危険な状態で体が体温コントロールを行っていな状態なので一気に体温が低下していきます。
このまま冷えていくと意識障害が起こったり、死亡に至るケースもあります。とにかく寒さを感じたら一回海から上がり体を温めるようにしましょう。冷えた状態でサーフィンをしていてもいいライディングはできません。

2.何人かでサーフィンするようにしましょう

冬のサーフィンは特に何が起こるかわかりません。寒さがもとで、心筋梗塞、脳梗塞などが生じることもあります。その際に一人でサーフィンしていると誰も助けてくれません。できれば友達どうしでサーフィンすることをおすすめします。しかし冬は一緒にサーフィンする友達が少なくなるのも事実です。その場合はあまりにもすいているポイントでは入らず、周りにたしょう他のサーファーがいる環境、ポイントを選び入るようにしましょう。同じサーファー同士、何かあれば助け合うことができます。

3.冬特有の疲れに注意する

真冬のサーフィンは装備品のセミドライなどが水を吸い非常に重たくなります。そのため薄着の季節のサーフィンより疲れやすくなっています。ゲットなどでも真冬は疲れやすいのがわかるでしょう。ウェットの重さもありますが、前述している血流の流れの変化も関係して冷たい海では疲れやすく、また息も上がりやすくなります。
特にカレントが強い日など冬の海では注意してください。この程度のカレントなら大丈夫、流されたら戻れると思える日でも体力消耗が大きいことを意識してください。冬の海では本来の体力が発揮できないという事を覚えておきましょう。

4.冬の装備での注意点

真冬のサーフィンでは寒さ対策の装備として、グローブ、ブーツ、ヘッドキャップを使うサーファーは多いでしょう。
装備品の注意として、危険とまではいきませんが意識しておいた方が良いケースを紹介します。

① グローブ

グローブをつけてサーフィンする場合、グローブは滑らないようにグリップ加工がしてあります。
グローブをつけたまま、いつもの素手のように顔の水を払おうとこすったり、鼻をこすったりすると後で顔がものすごく痛くなってしまいます。ゴムでこすれ皮膚が摩擦で炎症を起こしてしまいます。全く触らないのは難しいので意識として強くこすらないように注意しましょう。

②ブーツ
ブーツに関してはテイクオフの際に引っかかりやすくなります。なるべくぴったりサイズより小さめをはくようにしましょう。この引っ掛かりは、ゴムが滑らないからという理由だけでなく、ずっとやってきたテイクオフの感覚でブーツによる数センチの足のサイズアップが引っ掛かりの原因です。
解決策として、一部のサーファーで行われている、ブーツの先にワセリンを塗るのも効果が高いようです。

③ヘッドキャップ
耳までしっかり覆うので音が聞きにくくなります。ここで注意したいのが、もし前乗りなど無意識でしてしまった時にピークから乗ってくるサーファーの声が聞こえにくい点です。
気が付いてすぐに降りれば問題ないのですが声が聞こえずに乗り続けてしまうと、非常に危険です。お互いに危ないし、マナー違反になってしまいます。ヘッドキャップ装着時は特によく周りを見てサーフィンしてください。

5.まとめ

今回は冬の海での危険について解説しました。冬の海は非常に水温も低く思いもよらない危険も存在します。知識としてこの危険を知っていると知らないのでは大きく違います。命にかかわる場合もあるので必ず頭の片隅に意識として置いておきましょう。
しかし、しっかり準備さえしていれば冬の海は空いていて練習に最高です。冷えないうちにたくさんの波に乗って短時間勝負でサーフィンすると体力向上、波に乗る意識も併せて獲得できます。空いている海で一気に上達しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です