2021年7月23日(金)~8月8日(日)いよいよ東京オリンピックが開催されます。残念ながら無観客での開催に至ってしまいました。サーフィンのスケージュールは、7月25日(日)~8月1日(日)で、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ通称志田下で開催されます。波のコンディションによりこの期間中の4日間で行われる予定になっています。
オリンピックサーフィンスケジュール詳細
今回はオリンピックのサーフィン競技の見どころについて解説します。
この記事の内容
1.サーフィン競技について
サーフィン競技は採点競技になります。良い波をつかまえ一本の波でバリエーションを入れたマニューバーで得点を獲得していきます。ルールの詳細は下記の記事で紹介しているので確認してみて下さい。
2.試合の見どころ
サーフィンの魅力は何といっても波と一体になり、スピードをつけて乗っていく、その中で、チューブライド、エアー、リップなどの大技を出していくところでしょう。しかし、正直なところ初めて見る方にはなかなか採点の基準はわからないものです。そこで注目してほしいのは、マニューバーから選手が放つスプレーです。ここに注目してもらえば初めて見る方にもわかりやすくなります。
このスプレーが大きければ大きいほどパワーとスピードのある技になっています。またこのようにスプレーが飛ぶターンの位置が波が崩れる瞬間、波のパワーが一番強くターンのリスクが高い位置で決められればより高得点につながりやすくなります。
またエアーも決まれば高得点が期待できます。エアーの注目ポイントは高く空中に飛び出し回転などを入れてメイクするところですが、いくら高くきれいなエアーが入っても着地した後、しっかり波に乗り続けなければメイクしたことになりません。着地後波の崩れたスープの前にでて波に乗り続けてるのが成功したエアーになります。
この動画はわかりやすいです。厳しい気がしますがしっかりスープの前に出てこなければメイクしたことになりません。
ただ見ているよりこのようなチェックポイントを知っているだけで何倍も楽しめます。
サーファーであり、普段からサーフィンの大会を見ている方なら採点方法、技の難易度などもわかりますが、そうでない場合は解説した点に注目していただければなんとなく得点の優劣がわかるでしょう。
3.注目のヒート
先日発表されたオリンピックのヒート表です。
やはり注目ヒートはメンズヒート1にクレジットされている大原洋人選手でしょう。初めてのオリンピック競技でしかも日本開催その上、地元の一宮出身の選手。まさに奇跡です。会場の釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ通称志田下は大原選手が昔から練習しているポイントです。波を知り尽くしている分期待は高まります。是非頑張ってください。
またチャンピオンシップツアーを回っている五十嵐カノアはメンズヒート2にクレジットされ、ウィメンズヒート2に前田マヒナ、ウィメンズヒート4に都筑有夢路がそれぞれクレジットされています。
まずは日本チーム全員にラウンド3へ進んでもらいたいです。
そのほかにもメンズヒート5の和井田理央。インドネシア人の父と日本人の母を持つハーフで、現在はバリ島在住。日本で生まれ、5歳の時にバリ島へ移住、JPSA公認 (日本プロサーフィン)プロ資格を取得しています。彼も注目選手の一人です。
4.海外の注目選手
世界の有名選手も出場するオリンピック。中でも最高峰のプロサーフィンツアーCTツアーを回っているサーファーのライディングを日本で見られる機会は少ないのでぜひ注目してください。
4-1.ジョン・ジョン・フローレンス
怪我から復帰し先日オリンピック出場を正式に表明したジョンジョンフローレンス。2016年、2017年と2年連続でCTグランドチャンピオンに輝く。5歳のころから非常にレベルの高いライディングを見せており、早々にスポンサー契約もとっています。怪我のため5月に手術を行いオリンピックに向けて準備をしてきた。出身地ハワイの波と異なる日本の波でどのようなライディングを見せてくれるのか今からわくわくが止まりません。ジョンジョンはラウンド1ヒート4に出場します。異次元のサーフィンを堪能しましょう。
4-2.ガブリエル・メディーナ
2014年、歴代最年少20歳でワールドチャンピオンに輝いた。彼のサーフィンは新しいサーフスタイルすら確立してきています。近代サーフィンの発展に影響をもたらしています。ラディカルなリップ、高く舞うエアー日本の波で戦うメディーナの姿が楽しみで仕方ありません。ガブリエルメディーナはラウンド1ヒート5にクレジットされています。
他にも、CTサーファー、ジュリアンウィルソン、コロヘアンディーノのクレジットされているヒート3も注目ヒートになります。
4-3.カリッサ・ムーア
CTにおいて2011、2013、2015、2019、4度のワールドタイトルを獲得している。まさにサーフィン界の女王。ウィメンズ、ラウンド1ヒート1にクレジットされています。
4-4.ステファニー・ギルモア
2005年17歳でワイルドカードで出場したRoxy Pro Gold CoastでCTイベントで初優勝。2007年19歳でCTツアーに正式にメンバー入りし、7度のワールドチャンピオンに輝いている。そんな彼女も2021年現在で33才。オリンピックのタイトルは何としても欲しいところでしょう。ラウンド1ヒート3にクレジットされています。
女子でもCTサーファー、タティアナ.ウェストン.ウェブがヒート4で都筑有夢路と対戦します。またヒート5にクレジットされているキャロライン.マークスにも注目です。
5.まとめ
今回はオリンピックの見どころについて解説しました。技はもちろん世界的サーファーのライディングにも注目です。残念ながら無観客での開催が決まりましたがテレビなど中継を通じサーフィン競技を満喫しましょう。私たちの身近にある日本のビーチブレイクでワールドクラスのサーファーがどのように波を切り刻むのか注目しましょう。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。