オリンピックサーフィンのルールを知り10倍楽しむ方法

こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。

2021年7月23日(金)~8月8日(日)いよいよ東京オリンピックが開催されます。サーフィンのスケージュールは、7月25日(日)~8月1日(日)で、釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ通称志田下で開催されます。波のコンディションによりこの期間中の4日間で行われる予定になっています。
オリンピックサーフィンスケジュール詳細
今回はオリンピックのサーフィン競技ルールについて解説します。

1.オリンピックサーフィン競技のトーナメントルール

サーフィンは体操、フィギュアスケートなどと同じように採点競技になります。競技時間は20分~30分で、その時間内に何本波に乗ってもOKです。その乗った波のうち最も高い得点の出た波2本の合計点数で勝敗を競います。ラウンド1は4人でヒートを行い上位2名が勝ち抜けでラウンド3へ上がります。ラウンド1の下位2名はラウンド2に回ります。ラウンド2は5名で行われ上位2名がラウンド3へ進むことができます。ラウンド3以降は2人で戦うマン・オン・マンのヒートとなります。

サーフィンコンテストの基本的なルールは同じですが人数、時間はオリンピックで採用されるルールを記載しています。

2.採点ルール

サーフィンの採点基準は一般的にはなかなか難しいものです。ぱっと見点数が出そうに見えても出なかったり、今のが高得点?という場合も多くあります。そこでわかりやすい得点の出やすいポイントをまとめます。

2-1.基本的な採点基準

  • 1本の波でフローがしっかりあるか?
  • スムーズに最後まで波に乗れていたか?
  • 技の難易度、革新性、進歩性
  • 技にバリエーションはあるか?
  • スピード、パワーがあるか?

基本的な採点基準としてこのような大きな基準があります。
この中でスムーズなフローの中で大技が出ていれば高得点が期待できます。
1本の波でMAX10点、2本の合計MAX20点で競い合います。

ジャッジ(5~7名)が採点を行い、(例)5名のジャッジのうちの最高得点また最低得点をカットした3名分の得点の平均点がそのライディングの得点となります。

ABCDE
8.09.58.85.29.0

この得点の場合ジャッジBの最高得点、9.5とジャッジDの最低得点、5.2をカットして、8.0+8.8+9.0の平均、(8.0+8.8+9.0)÷3=8.6ポイントが点数になります。

2-2.プライオリティー

サーフィン競技には波に乗る優先権というルールがあります。その優先権を持ったサーファーが良い波が来た際に最優先で乗る権利があります。基本的には順番に回ります。マン・オン・マンのヒートの場合はわかりやすいのですが4人、5人となると優先権も1番から4番5番までつきます。上位の優先権を持った選手が波に乗ろうとしている場合優先権下位の選手は邪魔をしてはいけません。また優先権がありパドルを始めてもし波に乗れなかったとしてもプライオリティーは最下位になってしまいます。優先権を持った選手が得点の出そうな波を他のサーファーに取らせないためにマークするなど駆け引きも注目ポイントとなります。このプライオリティーのルール違反があった場合は違反したサーファーの2本分の得点の2番目のスコア(バックアップスコア)がカットされ一本の波の得点しか残らなくなります。違反者は一本の波の得点で勝負するしかなくなります。

3.高得点につながるサーフィンの技

サーフィンの得点には一本の波でのスムーズなライディング、きわどいセクションで繰り出す技、スピードフィニッシュまで乗り切ることが重要になります。その流れの中にバリエーション豊かに技を入れて高得点を狙っていきます。ここからは得点につながる技について解説します。

3-1.メジャーマニューバーの統合性

メジャーマニューバーのコンビネーション、中でもクリティカルセクション(波が崩れる瞬間のパワーが最大にある位置)で繰り出すリスクのあるマニューバーは高く評価されます。メジャーマニューバーとは、

  • ボトムターン
  • リエントリー
  • カットバック
  • ラウンドハウスカットバック
  • フローター
  • チューブライド
  • エアリアル

これらのマニューバーをその波にあった状況で上手く出せれば高得点が期待できる。

3-2.ボトムターン

波のボトム、一番下から波の斜面を上へ駆け上がるターン。どれだけスピードをつけて垂直に上がれるかがポイント。

3-3.リエントリー

リエントリーとはオフザリップ、オフザトップ、カービングなどクリティカルセクションでレールターンから波のフェイスへ戻るターン。トップターンの総称。これらの技でいかに大きなスプレーが飛ばせるかも高得点を狙う上で重要なポイントです。

3-4.カットバック

波に乗り走っている方向と逆に戻り波のパワーゾーンをキープする技。

3-5.フローター

波が崩れたスープの上に乗り上げて抜けていく技がフローター。クローズセクション、波がロールしている位置でのフローターが評価されやすい。わかりやすく言えばチューブの波の上部のような形になっている個所です。

3-6.チューブライド

言わずと知れたサーフィンの大技チューブライディング。サーフィンを知らない方でも一度は目にしたことがあるでしょう。どれだけ深い位置に入れるか、長い間チューブにいられるかが高得点へのポイントとなります。

3-7.エアリアル

波の上、空中に飛び出し再び波に戻っていくまさに見るものを引き付ける技。高く飛び回転する、波が良く無い場合でも高得点が狙える。

4.まとめ

今回はいよいよ始まる東京オリンピックの追加競技、サーフィンの採点方法について解説しました。全くルールを知らずに見るよりも基準、技について知っている方が何倍も楽しくみられます。是非この機会にサーフィン競技に触れ興味を持ってもらえれが大変うれしいです。そして日本チームの検討を祈りましょう。