冬にサーフィンをするためにはどうしてもウェットスーツが必要になります。
サーフィンを始めてどんどんのめりこみ寒くなっても海に行きたくなったらウェットスーツを準備しましょう。今回はサーファーのタイプ別に冬におすすめできるウェットスーツについて解説します。
この記事の内容
1.冬に必要なウェットスーツ
冬の寒い時期、地域によっても異なりますが、おおよそ、10月~3月ごろまでは冬用のウェットスーツが必要になってきます。
冬に必要なウェットスーツは、セミドライ、ドライスーツ、このあたりになります。
ジャージの3mm、2mmなどのフルスーツは真冬には厳しくなります。
サーファーのタイプ別、サーフィンのスタイル別におすすめできるウェットスーツを選べれば真冬でも快適にサーフィンすることが可能になります。
1-2.週に1回程度楽しく海で楽しくサーフィンしたい
週に1回程度、海に行き、自分の周りに来る波を待ちのんびり楽しくサーフィンするスタイルならば、5mセミドライ、思い切ってドライスーツを考えても良いでしょう。
セミドライは水を含むとかなり重くなります。そのウェットを着てパドリングするのは思っている以上にハードです。普段トレーニングしているサーファーならセミドライをおすすめします。重くなってもパドルが絶えられる体力があれば、東北、北海道地区でなければセミドライで決まりです。
週1サーファーでパドルが辛いのが嫌ならばドライスーツがおすすめです。セミドライより薄く作られていて中に水も入らないのでさほど重くもならず、生地が薄く作れ、また肩周りにもゆとりをもって作れるので寒くてもパドルが非常に楽です。一度着たらその楽さに驚くでしょう。
ただ腰腹程度までの波なら問題ないのですが、それ以上のサイズでパワーがあり、ドルフィンスルーを続けるような波の場合首から水が入ってきやすいの厳しくなります。冬にもサイズのある波に乗りたいのであれば迷わずセミドライですね。
おすすめのタイプ
- セミドライ5mm
- ドライスーツ
1-2.週に2~3日海に入れるサーファー
週に2日、3日程度海に入るサーファーにはやはり5mセミドライがお勧めです。この位の頻度で海に入ると耐久性も必要になります。ドライスーツはこの頻度で入る場合、どうして耐久性が心配になります。その点セミドライの場合、取り扱いにもよりますが、2~3シーズン着ることができるでしょう。
ドライスーツの場合水が入ってくるようになると、すぐに修理も必要、またシーズンごとにオーバーホールなど必要になります。理想はセミドライ、ドライと2枚用意でき、波のサイズにより使い分けられればより快適な冬のサーフィンライフになります。
おすすめタイプ
- セミドライ5mm
1-3.ストイックに動き回り波にたくさん乗るサーファー
通う回数に関係なくとにかくストイックに動き回り波に乗りまくるストイックサーファーにはオール3mmの裏地起毛のセミドライがおすすめです。とにかくパドリングのストレスが少なく、季節に関係なくストイックに波を追いかけることが可能です。3mmと言ってもウェットスーツは近年すごい進化をしているので、ウェットの防水性も高く暖かさは保たれます。しかしの動きやすい反面、やはり5mmに比べると風の強い日、波の無い日などは寒く感じます。それをカバーできる位動き回りたいサーファーには最高のウェットスーツになります。
おすすめタイプ
- セミドライ5mm
- セミドライ3mm
2.セミドライのタイプ
ウェットスーツは年を追うごとに進化して保温性も高くなってきてます。また生地、縫製なども各ブランド工夫していて暖かく極力パドルのストレスも少なくなってきています。
しかし、どうしても寒く感じるのが、海上がりの着替えです。入る前は体が乾いていいるのでさほど寒く感じないのですが、【寒いですが(笑)】上がったとき体がビショビショでものすごく寒く感じます。その点ドライスーツは体がほとんど濡れないので快適に着替えられます。
セミドライの場合寒いからといって無理にウェットを引っ張って脱ぎ、破れてれてしまったり、切れてしまったりします。そこでウェットを選ぶ際の検討材料にして欲しいのが、着替えやすさ。これを考慮して選ぶとストレスも少なく着替えもできるでしょう。
2-1.バックジップ
以前から採用されているオーソドックスなタイプ。背中にジップがついており大きく開口するので脱ぎ着がしやすくなっています。改良され快適にはなってきてますが、パドル時にどうしても背中側に引っ張られるような感覚があります。引っ張られる感覚がある分パドリング時のストレスは感じやすくなります。また防水ファスナーにより改善はされていますが背中のファスナー部分、首の折り返し部分からの水の侵入はデメリットになります。
2-2.チェストジップ
チェストジップは薄いインナーと上から被るフラップの二重構造になっていて、フラップを胸にある短いジップで止めるようになります。
背中にジップが無いので素材の伸縮性が背中側でも発揮されパドル時のストレスが少なくなります。また開口部も伸縮性のある素材で伸びますがどうしても限界があるのでスムーズな着脱は難しくなります。
2-3.ロングチェストジップ
バックジップ、チェストジップのデメリットを克服し、保温性、運動性を高め、よりイージーな着脱を実現したのがロングチェストジップです。
胸部に大きく開くストレッチコイルファスナーを配置し、胸部から肩回りがゆとりをもって作られ、その為パドル時のストレスが大幅に改善されています。ストレッチコイルファスナーの採用により、ツッパリ感、引っ張られるストレスもほとんどありません。
また開口部も肩幅まで開けるので着脱も非常に楽に行えます。首回りもネックエントリーシステムのようなハイネックにし折り返すことで首からの水の侵入も最小限にできます。
2-4.ネックエントリーシステム
ネックエントリーシステムはジップ等は一切使用されて無くウェットスーツの首の部分から体全体を入れて着るシステムです。ウェットスーツの素材本来の伸縮性のみでパロリングのし易さは最高です。しかし着脱は難しく、使用方法により開口部から傷みが出やすくなります。
以前は多くのブランドで使用されていましたが、近年は本格的なアスリート向けで一般のサーファーには向かないタイプです。
2-1-1.セミドライ5mm
セミドライで一般的な仕様です。ラバー、ジャージが組み合わされており、真冬でもサーフィン可能なウェットスーツになっています。パドリングがしやすいように肩周り、脇は2mm、3mmで作られる場合が多く、また裏地に起毛が採用されており体が冷えにくいように設計されています。
2-1-2セミドライ3mm
ストイックなサーファーに向いているのが3mm、2mmなどのセミドライになります。裏地を起毛にしてジャージラバーを組み合わせたセミドライ。近年のウェットスーツの進化に伴い薄く作っても水の侵入が少ない分暖かく感じられます。起毛の裏地で保温性を高めまた運動性は最大限にできるのが魅力です。波待ちが長いサーファーには厳しい仕様です。
3.ドライスーツ
ドライスーツは基本的には体が濡れず、Tシャツや普通のインナーを下に着てサーフィン可能です。ウェットスーツとブーツが一体となっており水の侵入をほとんど許しません。寒い日の着替えもとても楽です。
体が濡れない分素材を薄くしても寒さを感じにくいため、軽量でパドリングのストレスも最小限になります。デメリットとしては着るときにしっかりウェットの中の空気を抜いて着ないと水が入ってきやすくなったり、ドルフィンスルーが困難になります。また波のサイズが上がるとどうしてもドルフィン時に水が入ってくるのでサイズのある波には向きません。
ウェットが破れてしまい水が大量に入ってくるとその水が外へ出ずウェットにたまり溺れてしまう危険性もあります。安全のためにも必ずシーズンが終わったらプロによる点検メンテナンスが必要になります。
4.オーダーのすすめ
ウェットスーツのタイプが決まったらぜひオーダーで作ることをおすすめします。
動きやすい生地を選んだり、またメーカーによっては生地の厚みを細かく選ぶこともできます。
そこまでしないとしても自分の体に合わせたオーダーのウェットスーツを作るようにしましょう。
特に冬用のウェットスーツはオーダーが絶対おすすめです。吊るしの物より自分の体に合わせて作ったウェットは驚くほどに快適です。シーズン前には多くのショップでオーダーフェアをやっているのでそれをチェックしてください。
オーダー料無料はもちろん早めのオーダーで割引、ポイントアップなど特典もたくさんあるのでそのような機会にオーダーして自分だけのウェットをゲットしてください。
吊るしのメリットとしては必要な時にすぐに手に入る。オーダーのラインのウェットスーツより割安に購入できる。また前年モデルが格安であったりというメリットもあります。冬は数回しか行かないというサーファーの方は検討しても良いのではないでしょうか。
5.まとめ
冬にサーフィンをするにはどうしてもウェットスーツが必要になります。寒い海で重いウェットスーツでサーフィンすることは慣れるまでとても辛いものです。しかしそれでも海に行き波に乗りたい気持ちはありますね。
また冬は比較的海もすいてくるので練習するには最適です。そんな中少しでも快適にサーフィンできるようウェットスーツ選びは重要になります。快適にまた楽しくサーフィンができるように、自分のスタイルのあったウェットスーツを選ぶようにしましょう。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。