海での冬の防寒対策として最終兵器と言えるアイテムが、ヘッドキャップです。
ヘッドキャップでそれほど変わるのか?と私も思っていましたが、一度かぶったら、ヤバかったです。
風が強い曇りの日でしたが寒さが全く違いました。
耳から冷たい水も入らないし、首もとから頭にかけての保温性は素晴らしいものがあります。
一度かぶったらその快適さがわかると思います。
今回はそんなヘッドキャップと、サーフィン用の帽子について解説します。
この記事の内容
1.ヘッドキャップの必要性
ヘッドキャップはグローブ、ブーツなどと違い必須の防寒アイテムではありません。
無くても真冬に入っているサーファーも多くいます。
しかし、千葉北より以北の場合、天気が悪く、風が強い日などは頭、耳、首元あたりがとても冷えます。
耳など、ちぎれてしまいそうな時すらあります。
こんな時にヘッドキャップがあると温かさが全く違います。ドルフィンスルーをすると、かき氷を食べたのうような、頭がキーンとなる現象が起こる時があります。
頭にはいろいろな神経、毛細血管などが詰まっているのでこの現象が起こるほどの冷たい水はきっとヤバいでしょう。
そういった現象の予防にもなり、心がおれなくなります。
1-1.ヘッドキャップをかぶるメリット
- とにかく温かい
ヘッドキャップの最大のメリットはやはり温かさでしょう。
真冬の冷たい海水が頭、首にかかり、その上冷たい風が吹いている時の寒さは半端ではありません。ヘッドキャップがあれば、頭、首、耳の冷えを軽減できます。 - ウェットの中に入る水を軽減してくれる
首もとまで覆ってくれるフルフードタイプのヘッドキャップなら、首元、背中からドルフィンの時の海水の侵入を軽減してくれます。 - サーファーズイヤー予防
サーファーズイヤーをご存知でしょうか?冷たい水が耳から入ることにより発症しやすく、耳の中の骨が増殖し、耳の中に骨のコブ(外骨腫)を作ってしまいます。外耳道外骨腫といいます。耳の中に冷たい水が入ってくるのを防ぐ、人間のある意味進化のような症状です。ほおっておくと耳が聞こえなくなることもあります。
サーファーズイアー(外耳道外骨腫)
ヘッドキャップを被ることによりサーファーズイヤーの予防にもなります。サーフィンを長く続けている方はより注意が必要です。少しでもリスクを減らして長い人生でサーフィンを満喫できるようにしていきましょう。
1-2.ヘッドキャップをかぶるデメリット
- ヘッドキャップの着脱が大変
ヘッドキャップは慣れないと着脱に苦労します。
海上がりに濡れたキャップを外す時に時間がかかります。
寒いので早く着替えたいときにはデメリットにもなります。慣れてしまえば大丈夫です。 - 音が聞こえにくい
耳までしっかり覆うタイプは音が聞きにくくなります。
ここで注意したいのが、もし前乗りなど無意識でしてしまった時にピークから乗ってくるサーファーの声が聞こえにくい点です。
気が付いてすぐに降りれば問題ないのですが声が聞こえずに乗り続けてしまうと、非常に危険です。お互いに危ないし、マナー違反になってしまいます。ヘッドキャップ装着時は特によく周りを見てサーフィンしてください。
2.ヘッドキャップの種類
ヘッドキャップについては頭から、首までかぶり覆うもの、あごをストラップで止めるもの、頭から耳を覆いストラップで止めるものなどがあります。
一番暖かいのが、頭から、首までかぶり覆うものになります。
かぶりやすさは、顎をストラップで止めるもの、頭から耳を覆いストラップで止めるものになります。
2-1.フルフードタイプ
頭から首まですっぽりと覆えるヘッドキャップです。
暖かさ、水の侵入を防ぐ最強のアイテムです。
冷え防止でパフォーマンスが上がるのは間違えありませんが、オットセイ感はご愛敬ですね。
出展:DOVE
2-2.ミッドフード
このタイプは着脱が容易です。
フルフードほどの防寒性ではありませんが、ストラップで調整もでき、耳まで覆ってくれるので充分効果はあります。
見た目もかっこよく、おすすめできます。
出展:SURF8
2-3.キャップ、ビーニータイプ
防寒性は落ちますが、頭の冷え防止には効果がありませす。
また簡単装着でき、スタイリッシュなデザインなので人気も高いアイテムです。
出展:SURF8
3.ヘッドキャップの選び方
ヘッドキャップ選びに失敗してしまうと、顔の周りから水が入ったり、きつくて頭が痛くなってしまったりします。
せっかく最強アイテムを手に入れてもそれではテンションが下がります。
選び方の参考になるよう生地の厚さ、サイズについて解説します。
3-1.ヘッドキャップの厚さ
キャップタイプ、ビーニータイプはさほど種類も多くなく、厚さの違いによるデメリットはあまりないので、気にしなくて大丈夫です。
問題はフルフードタイプのヘッドキャップです。
薄いと締め付けは弱く、ストレスは少なくなりますが、保温性は下がります。
厚いと逆に温かいが、締め付けによるストレスは増えます。ウェットスーツをイメージするとわかりやすいですが、3mmフルスーツと5mmセミドライは疲労感、体へのストレスはかなり違うでしょう。
しかし温かいのは5mm。ヘッドキャップも同じ感覚になります。
水温から比較してエリア別におすすめのタイプを記載します。
- 北海道エリア
言わずと知れた極寒エリア、フルフード3mm以上 - 東北エリア
東北エリアも、フルフード3mm以上 - 千葉エリア
千葉北 フルフード2~3mm
千葉南 フルフード2mm ミッドフード~キャップ、ビーニー - 湘南エリア ミッドフード~キャップ、ビーニー
- 茨城エリア フルフード3mm
- 関西エリア ミッドフード~キャップ、ビーニー
- 九州エリア キャップ、ビーニー、特になくてもOK
平均水温からの比較なので種類、厚さに迷ったら参考にしてください。
3-2.ヘッドキャップのサイズ選び
ヘッドキャップでサイズ選びも重要になります。
締め付けが強すぎず、水が入らないピッタリサイズを選ばなければせっかくの効果を最大限に発揮できません。
サンプルがあり、サイズを選べるショップがあれば一番良いですが、なかなか少ないのが実情です。
ヘッドキャップのサイズは頭囲で測ります。
頭囲は頭の最も大きい周囲になります。
おおよそ、まゆの上あたりから、後頭部の一番出っ張っている周囲を測ります。
4.ヘッドキャップのかぶり方
ビーニータイプ、キャップタイプは簡単に着脱できます。
フルフードタイプは着脱になれが必要です。慣れてしまえばスポッと入り、スポッ脱ぐことができます。
一般的なかぶり方についてヘッドキャップを裏返して頭にのせてスポッと引っ張って被るやり方もありますが、乾いている場合は普通にびしっと被ることができます。
脱ぐときは無理のない程度に首元を上に引っ張り、一気に脱ぐのがコツです。
乾いている状態なら普通にかぶるのが一番簡単にかぶれます。
5.おすすめのヘッドキャップ
頭から首まですっぽりとかぶるフルフードタイプのヘッドキャップです。
このタイプのヘッドキャップにはつば付きとなしがあります。
おすすめはつば付きです。日差しがまぶしい時にちょっとした日よけになったり、風が強い日には軽く下を向けば風による水しぶきが軽減されます。
こちらはキャップ、帽子タイプのものになります。顎の下でストラップで止めることができ、またアジャスター付きなのでキャップのサイズ調整も可能です。耳もしっかり隠れ、素材もマグマコアを採用しており保温効果も抜群です。着脱も簡単です。
セミフードタイプは首元の締め付けが少ない分、息切れ、疲労感は軽減されます。
ストレスを減らしてヘッドキャップをかぶりたいサーファーには特におすすめできます。
サーファーズイヤーの予防、冷え対策として有効なのが耳栓です。これは一年中使え、また耳の中に冷たい水が入らないので冬場の寒さが緩和されます。水の侵入は防ぐのに音はクリアに聞こえるので仲間とのセッション時にも使用可能です。
6.まとめ
今回は冬の防寒対策、サーフィン用の帽子、またヘッドキャップについて解説しました。
一度かぶってしまうとその快適さから冬の必須アイテムとなる事間違えなしです。
冷たい海水に何度もドルフィンする日や風が強く凍える日に絶対おすすめです。
合わせて、サーファーに多いサーファーズイヤーの予防も長く波乗りをするためには大切なのでしっかり対策するようにしてください。
冬のサーフィンを快適できるようにして空いている海で一気に上達しましょう。
こんにちは!サーフィン大好きRYO(RYO@波乗り生活.ナミカツ)です。